異動の打診。

なにやら他のセンターで人が欲しいらしいとのことで、私に異動の打診がありました。ここのセンターじゃ役に立たないから厄介払いか??と思いましたが、どうやらそのセンターが私の住んでるところに近いという、それだけの理由らしい。
でもすいません、引っ越したことまだ会社に言ってなかったー。それでも、いまの通勤とそれほど時間的には変わらない場所。給料面では維持あるいはプラスになるらしい。休みも多いらしい。仕事もいまほど忙しくないらしい・・・どうしよう??日曜か月曜に返事することになりました。
今度のセンターは法人専門の、しかも修理受付専門。ハード面での切り分けはするのでハードの知識は身に付くとのこと。でもなー、ルーチンワークになりそう。いまのほうがいろんな顧客相手にするし、いろんな質問やトラブルに出会えるし、面白くはある。あとやっぱ法人よりも個人客相手のほうがいい、という感じはする。
最近仕事をしていて思うのは、個人の知識の無い顧客は、何を言われても解らないところがある。だから、サポセンに電話しても対応員がひどい奴ならいくらでも煙に巻くことが出来るし、いくらでも騙せてしまう。パソコン知識弱者、と呼べる層が確実にいる、と思うのだ。もちろん勉強しない本人が悪い、ということは出来る。出来るけれども、それで問題を一蹴してしまえるほど状況は単純ではなくなっている。パソコンというのはそういう弱者をも巻き込んだ大きなマーケットなのだ。そういう人たちも相手に、商売しなくてはならない。
確かに以前に比べてパソコンは分かりやすくなっている。自動化された部分も多いし、特別な知識がなくても使えるようになってきた部分も多い。けれども、まだまだベーシックなパソコンの知識=コモンセンスを持っていないと扱えない種類のシロモノだ。
おれ自身の収入には一銭もプラスにならないのだが、そういうパソコンのコモンセンスというものを啓蒙したいなあと思って、最近対応してしまう。もちろんそれは、サポートセンターの本来目的とするところではない。サポートセンターはパソコン教室ではなくて問題解決を図るところなのだから、問題の解決さえすればいい。それは当然正しい意見だ。
でも。たとえばWindowsMe以前のOSで起きる「最小化・最大化・閉じるボタンの文字化け」。フォントキャッシュの作り直しによって解決するが、これは根本的な解決策が無いので再度発生してしまう可能性がある。
おれは、できればこの解決方法を覚えて欲しいと思うのだ。これがなぜ起きてどのように解決するか。それによってお客さんのコモンセンスがレベルアップする。そうなって欲しいと思うのだ。もちろん、パソコンを勉強したいというお客さんばかりではない。パソコンは必要だから使っているだけであって、サポートセンターは問題の解決だけ図ってくれればいい。そういう人にはそういうサービスを提供するべきだと思う。
こうして考えると、おれはサポートセンターよりもトレーナーとかインストラクターとか、そういう仕事が向いているのかもしれない、と思う。
さて、転機である。このまま新しいセンターに異動するか。給料や仕事の内容を考えると異動してもいいかな、と思うけれども。はたしてどうするか。異動してやっぱりサポートの仕事自体辞めたくなって「やっぱ辞めます」ではやっぱまずいだろう。悩む悩む悩む。