2022-05-01 朝日新聞歌壇 超久しぶりに。今日の朝日新聞歌壇から面白い歌を拾います。 わたしだけ歳を重ねてあの世とう待ち合わせ場所に行くってことだね こやまはつみ(松阪市) 体いくかんでしゅうりょうしきをしていたら外からものほしざおを売る声 山添聡介(奈良市) 絨毯に春の光の射し来ればトルコの駱駝微かに歩む 戸沢大二郎(五所川原市) がん治療やり尽くしたるその果てに余命一年告げられてゐる 福島光良(本庄市) ウクライナ攻撃止まずわが郷は罪の如くに春の深まる 俣野右内(亀岡市) 陸上部だった私の細胞はもうない 風の記憶だけある 山添聖子(奈良市) 残雪が消えれば雪明かりも消えて津軽平野の深き暗闇 戸沢大二郎(五所川原市)