雨のお散歩/池袋-雑司ヶ谷-江戸川公園

最近思いの向くままに歩き回る、それこそ文字通りの「散歩」がマイブームなむそーです。ところでマイブームはまだ生きている言葉でしょうかね?マイブームが死語って、どこか悲しい。マイブームも所詮世間の流行だったのかなとか。ま、いいや。
池袋のビックカメラ本店で携帯ラジオを買いました。

むそーはAMラジオ、特にTBSラジオの大ファンです。時間がある土曜日は、朝から「土曜ワイド 永六輔その新世界』を聞き始めます。買ったラジオはその場で開梱してもらってさっそく使用開始。土曜ワイドはそろそろエンディング、という時間でした。久しぶりに花月のにんにくゲンコツラーメンを食べたくなったので池袋店へ。餃子セットを頼んだけれど、餃子が三つしかついてない、ご飯も少なめ…もう餃子セットは頼みません。ラーメンはおいしかったけど。ラーメンを食べ終わって店を出ると「小堺一機のサタデーウィズ」が始まる。聞きながら街を歩き始める。
適当に歩くと南池袋公園がある。植木市の垂れ幕がさがっていて提灯がかかってるけど、植木市はやっていないみたい?まだ準備中なんだろうか、テントの下で野菜を刻む音。植木市と合わせてなにか食べ物でも売るのかも。ちっちゃな噴水とそれを囲むようなベンチ。つかの間雨が上がって人々がくつろいでいます。

公園裏手の雑木林の道を抜けてさらに南池袋の道をそぞろ歩く。こういう時は自分の嗅覚だけがたより。なんか面白そうな看板だとか雰囲気のある建物だとか路地だとかを見つけて、いつの間にか古い町並みの細かい路地へ。古びたアパートだとか蔓の絡まる蔵だとか。


そういう古いものに惹かれて歩く。新しいもの綺麗なものより、人の手あかがついてそれ故に時間を感じさせるようなものが好きなんだな。たとえば六本木ヒルズとかお台場とか、50年100年経って風情のある街になるだろうか?と考えると廃墟にはなるかもしれないけど風情は醸し出されなそうだな、と思います。たぶん古くなったら壊して再開発されるんだろうけど、でも時間や歴史を蓄積しない街って面白くなくないかな?と思うんですよね。いま、このとき面白ければいいのだろうか、それはほんとうに面白いのだろうか、そんなことを最近は考えます。
歩いているうちに都電荒川線の踏切が。

渡ると霊園。そう、雑司ヶ谷霊園です。雨の霊園ってのも雰囲気がいいものだなあ。独特の静けさと優しさみたいなものがある。ここら辺は起伏が激しくて、霊園横を登って行く坂道にはプラタナスの並木。ちょっといい感じです。

今日の「小堺一機のサタデーウィズ」は「緑を楽しみたい!」ウィズ・ザ・マスターのコーナーでは食べ歩きの達人マッキー牧元さんが「散歩の途中に寄りたいお店」というタイムリーなテーマで新宿御苑に面した中華料理屋さんや砧のフレンチレストラン、六義園の抹茶とお団子などを紹介していた。どれも気になるなあ、なんて聞きながら歩いて行くと鬼子母神が現れました。


鬼子母神の境内には樹齢600年の銀杏が。すごい。カメラにおさめようとしたがぜんぜんこの迫力がおさまらないので止めた。カメラにおさまらないものは撮らない方がいい、というのはむそーの信条。そのかわり心のカメラに焼き付けるのさ(ロマンチスト・笑)。境内の左手にある売店はしまっていたけど、そこには店番のおばあちゃんとネコちゃんのかわいい写真が。商品の上を自在に行き交ったりおばあちゃんによじ上ったり、時にはおすましして招き猫よろしく座ってたり。なんかいいなあこの写真。愛情深いなあ。この鬼子母神界隈は結構お寺が多い。東京にもこんな古いお寺があるんだなあ、と思ったり。でもそうだよね、東京って江戸なんだもんな。
なんて思いながら歩いて行くと大きな通りへ抜ける。明治通りだ。町中に戻ってもつまらないので明治通り目白通りの方面へ歩いて行く。目白通りとぶつかったら千登勢橋を渡って目白台方面へ。講談社野間記念館(そっかここらへんが「音羽」だね)とか田中邸(角栄さんちですね)とか日本女子大とかを見ながら江戸川橋方面へ。椿山荘を過ぎてから江戸川公園へ降りて行く。ここ、断崖絶壁になっていて、階段というか歩道橋というか、そこをトントンとつづら折りに降りて行くのです。

降りると江戸川公園です。でも横を流れているのは神田川。江戸川はだって、千葉との県境だもんねえ。神田川沿いに歩道が整備されていて、横にはちょっと水辺があって。水辺があると、そこは田舎もんで田んぼと小川が遊び場だったむそーとしては(なんか魚はいないかな?)って覗いてしまう。そしたらおたまじゃくしがいっぱい。燃えるようにおたまじゃくしが群がっていました。よっく見ると少し足が出ているものもいて、ちょっとずつカエルになりつつある模様。こんだけたくさんいても、きっと全部カエルにはなれないんだろうなあ。自然の淘汰だから仕方ないけど、みんなカエルになれるといいね、と思いました。

小堺一機のサタデーウィズ」はここらへんでサックス奏者の小林香織さんがゲスト。しっとりとしたジャズのサックス演奏を聴きながら、雨はまた降り出し、神田川沿いを歩いて江戸川橋まで来ました。

そろそろここらへんでお茶でもしたかったのですが、めぼしい喫茶店がまったくない。立ち食いそばと牛丼とマックだけ…とほほ。結局また歩き続けて、神楽坂方面へ。ここらへんも風情があってよろしいですね。でも今んとこ歩き疲れと休みたい気持ちが先立って集中力は無い。神楽坂はまたそのうち散歩しにきましょう。
神楽坂駅前のシャノアールでやっとコーヒーにありつき。ラジオは「サタデー大人天国!宮川賢パカパカ行進曲」が始まり。バカな大人のバカな話を聞きつつコーヒーを飲んでぼーっとして。さて、ここからもう少し東西線沿いに先まで歩いて地下鉄で馬場に帰るかそれとも…と。EZナビウォークで「自宅に帰る」メニューでルート検索をてみたら30分くらいで家までつけそうだったので、ここから歩いて帰ることにしました。宮川賢パカパカ行進曲のテーマは「大人な場所で大失敗」。スナックのママを口説くために相談したところ「男は下半身!」とのアドバイスを受け、バナナをズボンの中の股間にテープで貼り付けていったところ、ママさんにいちゃつかれている間に股間をギュッと握られバナナがつぶれてしまった!というバカ大人が勝ち続けていた(^^;そんな話を聞きながらうちに着いたのでした。
あちこちぶらぶらしつつ、しめて3時間くらいの散歩でしたでしょうか。ながっ!で、おかげで今日は足が痛いむそーさんでした。