12/30レポ。

29日よりはあたたかな日。空気も肌を刺すほど冷たくはない。これくらいの天気ならましやんなあ、と言いながら阪神電車、千日前線、中央線…今日はコスモスクエア駅からニュートラム中ふ頭駅で降りて歩いていった。これのほうが人の渋滞に巻き込まれずに楽チン。ちなみに阪神電車の駅で「らくやんカード」という私鉄と地下鉄にプリペイドで乗れるカードを買っておいたので、切符ちまちま買う手間も省けて楽チンでした。
クロークに荷物を預け、今日は特にアーティストグッズも買うもんもないし…っていうか、最近こういうもんに興味を強く持たなくなってきたなあ。CDはちゃんと買うけど、こういう物販の方面では全くアーティストにお金を落としてない。飽きてきたのか?おっさんになってきたのか?あるいは両方だろう。
飲食エリアに入ってまずはビールで乾杯。2日目の始まりを祝す。ざっと開場を見るとマキシマムザホルモンのファンがたくさん!今日はホルモンの日だなーと思う。DJ BOOTHでは「恋のメガラバ」をかけるという自殺行為を行っており、ホルモンのファンで狂乱の渦と化していた。
そんなDJ BOOTHをチラッと見つつ、プラネットステージのトップバッター、salyuを見に行く。ROCKIN'ON JAPAN編集長兼WESTプロデューサー・山崎洋一郎の朝礼を聴き、電気グルーヴのステージが終わった後、卓球が「すごくいいフェスだ」と誉めていたと聴き、そのいいオーディエンスであったことをうれしく思った。
salyuのステージ。salyuは今年好きになったアーティストのひとりだ。切ない、というか切迫した、歌に実体を与えるという「歌の魂」のようなものを大事にしているアーティストだと思う。その感覚は赤ん坊を抱っこした感じに近い。危なげで抱きしめていなければいけないのだけれど、でも縛っておけばよいうといものではないもの。そんなものを渡されている気がする。「Tower」「プラットホーム」「風に乗る船」。アルバムが出るとのニュースもうれしい便りでした。
そこから再び飲食エリアへ戻りお昼を食べる。タイ焼きそばとフランクフルト(な、ながい!でも300円で安い。やっちぉさんのお気に入り)そしてビール。それからなんとなーくフルカワミキを見に行く。
フルカワミキ、確かにベースすげえなあ、音すげえなあと思いつつ寝る。不思議である。いいアーティストはたくさんいるしいい音楽もたくさんあるけど、反応しないものはしないし、好きな音楽だからといってアガるとは限らない(昨日の木村カエラのようにね)。やっちぉさんに起こされてプラネットステージへ移動してもまだ寝ていたw
しかし次はBENNIE Kである。熟睡したせいか元気いっぱい踊りまくる。「ユートピア」「UNITY」「Dreamland」「Satisfaction」「Joy Trip」・・・そして「ディスコ先輩」!!!!もう、今年の集大成といえる内容のステージでした。めえっちゃ踊って楽しかった。最後はライブ定番の「Sunrise」でシメ!でした。
そのあとむそーはBEAT CRUSADERSを見にオーロラステージへ。んが、時間が押しているのか、まだフジファブリックをやっていて、久しぶりにフジファブを見た。Vo,Gの志村がまた少し痩せているような気がした。でも熱いステージでした。このところ新曲を出していなかったのでライブも熱心に見ていなかったフジファブだったが、凄味は以前よりも増していてビシッ!とくるものがあった。最後は自分がフジファブを好きになった原点である「銀河」をやってくれてうれしかった。久しぶりにフジファブで踊った。
んでBEAT CRUSADERSであるが、この場面転換の間にむそーはかなり疲れていた。床に座りこんで寝ていたのだが疲労が取れない。屋内フェスの辛いところは、常に人ごみの中ということ。そんな場所に10時間もいるのだ、なんとなくクタクタになる。ビークルが始まったはいいものの、テンションについていけず1曲目も終わらぬ内に退散。それにしても最近のビークルはすごい人気。とともにソリッドでアナーキーな部分が薄くなりポップになってきてしまったような気がする。そろそろ気が狂ったような方向性のものが欲しい気がする。
オーロラステージを出たむそーは飲食エリアへ。次のマキシマムザホルモンを見るためにやっちぉさんと合流する時間まではまだ間もあるので、なんか温かいもんでも飲もう、と飲食を眺めていると焼酎お湯割りを出すところがあって、さつま宝山のお湯割りをもらう。ちびちびなめて温まっているとやっちぉさんから電話が鳴り無事合流。んが、やっちぉさんの具合が悪そうである。どうやら昨日窓側に頭を向けて寝ていたら寝冷えをし、風邪をひいたらしい。とりあえずマキシマムザホルモンを見にプラネットステージへ。
プラネットステージはなかなかの混み具合。フロントエリアより後ろ目を陣取り開演を待つ。なんだかんだとマキシマムザホルモンは昨年のCOUNTDOWN JAPAN 05/06で見ようと思いつつ見れなくて、その後も見る機会に恵まれなかった。なので今回がホルモン初体験である。ホルモンのステージは始まるや大暴動!である。そう、みんな暴れたくてきてるんだよね☆みたいな感じ。「ロッキンポ殺し」「包丁・ハサミ・ナイフ・カッター・ドス・キリ」などまさしくキラーチューン連発で300人くらい死んでた(嘘)。それからも「ROLLING1000tOON」や「スウィート糞メリケン」をドロップ。麺カタこってりの儀式のレクチャーの前にACIDMANに「ドラム出すな!ひげ剃るぞ!」とナヲちゃんの乙女なツッコミにも爆笑!儀式も無事に終え、最後は「恋のメガラバ」でぶちきれるほど踊った。あー、楽しかった!
再び飲食エリアに戻り休憩。やっちぉさんは薬を取りにクロークへ旅だったので、暇になったむそーはDJ BOOTHで踊ってた。今年はロケットマンがいなくて寂しいなあ…
クロークから帰ってきたやっちぉさんと飯を食らい(なに食ったっけ?)ひたすら休み。あとは最後のくるりに備えるだけだ。
くるりはまだアルバム3枚くらいしか聴いたこと無いし、これといって好きではないが、イイ曲もあるなあと思う。この時のステージも日本の首都は尼崎や!と言ってなんか歌ったり、帰省といえば中国やろ、と中国がどーとかいう曲を歌っていた。でも「baby I love you」はよかったし、2007年型のお歳暮はベーコンやで、と言って歌った「ベーコンエッグ」という曲は「ああ、この人は天才なんだな」と思わせた。天才というのは手堅くないのだ。コントロールもへたくそ、変化球もなんも知らんピッチャーみたいなものかもしれない。ただ時々とんでもない豪速球やら魔球やらを何の気なしに投げてくる。それこそが天才だ。最後はくるりで一番好きな曲「東京」をやってくれてうれしかった。
やっちぉさんがかなりつらそうなので、ほんとうは今日あたりカラオケに行って歌いまくりたかったのだが、明日もあるのでそそくさと家に帰った。明日はどうなる。