さとうきび畑の唄

友達に釣られてみました。いいドラマでした。
最近「昭和史全記録」という毎日新聞社の、昭和の新聞を全てまとめた本を図書館で読んだところで。ちょうど昭和元年から昭和20年までを読んでいたんです。
戦争というのはなんておかしくて、惨めで、辛くて、悲しくて、愚かな時代だったのだろう。そういう思いをひしひしと感じていたんです。昨日のドラマでもさんま演ずる主人公が上官に、無抵抗の米兵を殺すように命令され「僕には出来ません。僕はこんなことをするために生まれてきたんじゃないんですよ」と声を絞り出すように言うシーンに、戦争の不条理が凝縮されていて、圧倒されました。
集団自決、無意味な米軍への反抗、無意味に失われていく命。誰にも看取られることなく沖縄のジャングルの中で死に、腐り、骨となって大地に還っていったたくさんの人々が沖縄という島にはいるのだと思うと、私たちは決してこれを忘れるべきではないと思うし、このことを教訓に出来ないのなら私たちは、私たち現代の日本人は、心の底から戦死者たちに対して恥じ入らなければならないでしょう。
私たちは戦争の悲惨さを体験し、そしてそれを反省し二度と繰り返さないために行動することができる。それができるのに何もなさず、また同じ過ちを繰り返すことがあれば、私たち現代の日本人は、本当に愚かだと言わざるをえません。
後悔する前に、平和のために行動しましょう。あの悲惨な時代を再び呼び戻してはならない。憲法9条に戦争放棄をうたった人々の思いに、それを託された現代の我々は応え続けなければならないと思います。