このアニメが(おれのなかで)すごい!2014 part1

今年完走したアニメ&現在放送中で切る予定は無いアニメ。

数え上げてみたら33本ありました。

列挙して寸評してみたいと思います。そして最後に2014年のアニメ、ベスト3…いや5…いやベスト3を!あげてみたいと思います。逡巡するくらいには絞りづらいのです。

寸評とは言いましたが、真剣に見た作品ばかりではないので、それほど深いことは言えません。逆に真剣になって楽しんだ作品は語りすぎるかもです。全部チラ裏ですから真剣に読まないでください。

放送開始の時系列順は忘れたのであいうえお順で行きます。

1.あいまいみーー妄想カタストロフー

あいまいみーは1期も原作も大好きな作品。2期も大期待していましたが、1期のインパクトよりはちょっと落ちた気がします。

2.アオハライド

完走しましたが特に大きな印象はなかったかな。良質な恋愛ものの少女マンガ原作アニメ、という感じでした。でもこういう作品が増えて、深夜アニメに少女マンガ枠みたいのができるのはいいと思います。

3.甘城ブリリアントパーク

基本的ラノベ原作アニメは好きになる作品は少ないのですが、これはおもしろかったです。ひどい運営、経営状態の遊園地を救済するという物語で、適度なリアリティのなさがよかった。あとキャラクターもたくさん出てきた割にそれぞれキャラが立っていて作りこまれている印象を受けました。

4.一週間フレンズ。

一週間しか記憶がもたなくて「友達になってください」を毎週繰り返す、という特異な設定の物語。その特異性ゆえに最初はかなり心をつかまれたけれど、ちょっと途中ダレた。主人公の男の子が良い子すぎるのが嘘くさい感じがしてしまって。特異性で心をつかまれるもダレてしまう現象は、ちょっと「琴浦さん」に似ている気がしました。

5.うーさーのその日暮らし 覚醒編

あんまり覚えていないけど2期も変わらず楽しかったと思う(いいかげんw)。まあこの作品は宮野君でもっているから。なんの心配もありません。3期4期と、思い出したようにやってほしいな。

6.Wake Up,Girls

今年の前半はこれにつきました。1話を見た時から、これはなんだろう?おれはなにを見ているんだろう?と。前日譚である映画を見ないと話が見えないということが、自分にとってはプラスの意味でフックしました。1話ごとに1か月経過するという構成。その時間の中を生きている少女たちの関係性の変化、心の変化、成長を、行間の中に読むことを視聴者は試され、それゆえに彼女たちの表情を、言葉を注意深く観察するようになる。そうしているうちに好きになってしまう。

「アイドルとは物語である」というのが本作のテーマであるが、その物語とは、公式回答の無い、視聴者ひとりひとりが心の中に作り上げた物語である、というところに、Wake Up,Girlsのオンリーワンな魅力がある。自分だけが知っている彼女の一面、自分だけが気が付いた彼女たちの物語。そう感じさせてくれ、彼女たちを愛したくなるマジックが、本作にはあったと思う。

7.俺、ツインテールになります

これは荒川稔久さんがシリーズ構成・脚本ということで視聴した作品。荒川さん脚本は特撮等でもたくさん楽しんでいるが、アニメで言うと「パパの言うことを聞きなさい!」という大当たりを経験しているので全幅の信頼を寄せている。

本作もとっても楽しかったです。ツインテール属性の男の子がツインテールの戦士テイルレッドとなって悪と戦う。しかしその悪も百合属性だったり男の娘属性だったりメガネ属性だったりと一筋縄でいかないものばかりで…。しかしその「属性愛」とは何かという大きなテーマに最後に着地させるところはさすが。きれいに筋が通った構成と脚本というのは、やっぱり見ていて気持ちがいい。

8.ガンダム Gのレコンギスタ
現在放送中。久しぶりの冨野ガンダムということで楽しみにしていたが。いやちょっと物語がハイペースすぎて正直ついていけてない(笑)。さて、これはおれが悪いのか、それともおれ以外の何かが悪いのか?今のところ言えることは、主人公のベルリに感情移入できていないことだ。ベルリの感情、行動に共感できないままどんどんベルリは先に動いてしまって、ちょっとぽつんと取り残されてしまっている。正直ここはあきらめて、あとでゆっくり一気見しようと思っているくらいである。
MS、MAのデザインについてはとても素晴らしいと思っている。レクテン、エルフ・ブルック、アーマーザガン、宇宙用ジャハナムのデザインが好きである。

9.寄生獣 セイの格率
寄生獣の原作を読んだことがないのでそれほど期待していなかったが、思いのほか面白い。さすがに名作のアニメ化だろうか。平松禎史さんのキャラクターデザインが動くのが見れているのもうれしい。

10.グラスリップ
完走したけど正直よく分からなかった作品。良品であるとは思うが、正直どこの誰にむけての良品なのか、と感じた。作家性の強いP.A.WORKS作品の軽い暴走かな、とも感じた。自分が10代だったらもっと何か感じれたのかなあ。

11.クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
現在放送中。これはもう断然におもしろい。(いろんな意味で)魅力的な美少女キャラクターたちと、彼女たちを引き立たせるためのロボットデザインと、豪華女性声優陣が演じるアクの強いストーリー。ここ20年来のアニメ界のノウハウをこれでもかと盛り込んだ贅沢な作品である。そしてこの20年来のノウハウを視聴者にも織り込ませながら…「おまえら分かるよな?」と確認しながらねじ込んでくるのを、視聴者であるオタクたちもおのれのスキルをフル活用しながら受け入れて楽しむ共犯感。
このことの是非はともかくとして、クロスアンジュという作品に完全に身を委ねておまたおっぴろげて受け入れて楽しむことの快感が、いま止められない。
書きながらふと思ったが、この感覚はかつて味わったことがある。それは「宇宙戦艦ナデシコ」において、だった気がする。

12.残響のテロル
ナベシン監督の意欲作。とてもよかったと思う。現代性があり、哀切な感情があり、ゆえに愛があり… この作品のように現代性が強い作品はもっと増えていいと思うのだが、その受け皿たるノイタミナが縮小というのはさみしいことである。

13.シドニアの騎士
今年、もっとも映像的興奮を私たちにもたらしてくれた作品は、このシドニアの騎士であろう。そしてフル3DCGであるということが、作品の表現の必然性でもあった初めてのアニメ作品だと思う。原作も読んだが、作品全体を包む、遠すぎたり近すぎたりするコントロールできない人間同士の距離感のようなもの、温度の感じられない生々しさのようなものを描くのに、ぴったりの映像手法だったと思える。
一番感動したのは軌道変更するシドニアの内部が慣性によって壊滅してしまうシーンだ。これを見たときは、無料のテレビでこんなすごい映像が見れていいのか、これはテレビ史上に残るものすごい映像だ、と感じた。2期も当然、大いに期待する。

14.SHIROBAKO
アニメ業界アニメという、今までありそうでなかったジャンルのアニメである。アニメ業界もの、というよりテレビドラマなどでもよくある「お仕事ものドラマ」の範疇に入るものかと思われる。社会人経験のある人なら、オタクでなくてもアニメが好きでなくてもきっとSHIROBAKOを楽しめると思う。お仕事もの特有のカタルシスは一通り楽しめる、優秀なドラマである。もちろんオタクであれば、たくさん登場するアニメ業界人を、これはあの人がモデル、これはあの人、という楽しみ方もできるので2度おいしい。
個人的にはペーペーの原画・安原絵麻をめぐる回が、深く感情移入して見ていたかな。

15.神撃のバハムート GENESIS
キャラクターデザイン、総作監恩田尚之。絵がとにかく素晴らしかった。こんなクオリティの絵を、無料のテレビで見れていいのかと感動した。声優陣の演技も素晴らしく、キャラクターが生きているというのはこういうことか、といういいお手本と思う。絵と演技のクォリティが安定していれば、違和感なく完走できるのも道理、なのだ。

16.世界征服~謀略のズヴィズダー~
魅力的なキャラクター、世界観、そして魅力的な久野美咲だったが、途中でダレた。もっと荒唐無稽でスラップスティックな感じがよかったのではと思ったり。ギャグ漫画のくせにストーリー漫画をやろうとした感じがする。うーん、ちょっともう忘れたけどそんな感じでした。

17.そにアニ
ニトロプラスのイメージキャラクター、スーパーそに子のアニメ。それ以上でもそれ以下でもない。はずれの回もあったが、そに子が一人旅をする回、あれはよかった。


ああっ、疲れた!半分書いたので残りはあとにしてPart1としてあげちゃいます。
Part2は、近々たぶん書きます。よっ。