官房機密費によるマスコミと政治の癒着

上杉隆氏と田原総一郎氏のUSTを観た。新聞・テレビ記者、政治評論家、コメンテーター、解説・論説委員に機密費から金が配られ、マスコミ関係者が受け取っていたと思われる問題。
上杉隆氏が週刊ポストで追及のキャンペーンを展開中。
金も名誉も要らない者を敵にまわすと恐ろしい、という言葉があるが、それを地で行くのが、今の上杉氏である。現在は酒も飲まず車で移動する日々との噂。背後を襲われないように、と警戒しているとか。例えば電車で移動すれば痴漢に仕立て上げられる危険がある。酒の席も同様。潰され消されたりすることがないよう、祈るばかりである。
それにしても、日本のマスコミがいかに政治と癒着し、それゆえに自民党の一党支配が、構造的に確立されるよう世論操作がなされてきたか、うかがえる話だ。日本に民主主義が育ってこなかったのも道理だ。その昔、テレビ朝日のニュースステーションが反自民党キャンペーンに対して、偏向報道だといちゃもんをつけたことがあったが、これこそ、いかに政治が金によってマスコミを支配下に置いて世論操作からの逸脱を許してこなかったか証明する話だろう。
上杉隆氏はいま、マスコミの暗部に切り込むことによって、テレビの仕事も次々キャンセルを食らい、孤立しつつあると言う。そんななか、このようにUSTやtwitterなどの、権力の支配を受けない報道装置があることは救いだ。いまや誰でも海賊放送が出来るのだ。電波法を侵さずにね。
ところで放送法改正が放送の概念にインターネットを含めようとしているのは、もしかして…と勘繰ってしまう。マスコミが腐りきっていて、かつインターネットという海賊放送的報道装置にも、網をかけ支配下に置こうとするなら、正義の声はどこにも届かなくなってしまうのではないか?