毎日新聞歌壇

今週は実家に帰省しているので、実家の毎日新聞歌壇から面白いと思った短歌を拾ってお届け。

  • 君が言う「そういうときもあるよね」の 「そういうとき」しかない気がしてる 稲敷市 古山真衣
  • 天井にゆらめく風の声紋を みなもを仰ぐ鯉のごと見る 春日部市 宮代康志
  • 「邂逅」にいきつくまでに同音のことば22 逢うのは多難 松戸市 原田由樹
  • 下向いて咲く花だから 桜とは心通じてさまざま想う 横浜市 西村奈歩
  • 目の前の刺のみを見るわたくしを 遥か見ており五月の空は 宮崎 増田満美子
  • 昨日の夜うさぎが死んで 今朝はラビットフード限りなく無意味 町田市 宮沢洋子
  • 貰いたるほやを肴に飲みながら 春風のごとき妻のぐち聞く 高槻市 荒井衛
  • 無人駅老人一人ちかづきて 時刻表見て時計見て去る 葛城市 外輪清孝
  • 亡き吾子を名乗りし電話かかりきて 振り込め詐欺と知りつつ話す 富士宮市 渡辺佐知子
  • 大空に小石を一つ投げました 楽しみ作る短歌を投稿 茅ケ崎市 安盛初子

毎日新聞歌壇は朝日新聞歌壇と違って柔らかくユーモアに富んだ歌が多いですね。他の新聞歌壇はどうなんだろう。歌壇が載るのは何曜日?その日に新聞を買ってみようかな。明日は月曜日、朝日新聞歌壇の日。憂鬱な月曜日の楽しみになっています。