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アイデアは良く分かるけれども。

草食系男子を放牧? 婚活応援サイト「男の子牧場」に男性からの批判集まる http://b.hatena.ne.jp/articles/200905/166
男性を家畜扱いだ、とか男性差別だ、という意見はまあおいといて。元から結婚にまつわるシステムには差別的な要素がありますからね。見合いとか釣り合いがとれないとか三高とかね。結婚というシステムに「交配」の臭いは常にあるわけで、それを拭おうと躍起になっても仕方ないところがある。
アイデアは良く分かるんですよ。多分女子同士の会話の中で「私の周りいい男がいないのよねー。ねえ誰かいい男いない?」みたいなものをじゃあネットで共有して紹介しあえばいいじゃん!男の子牧場に放牧して自分好みの男の子を見つけて食べちゃえ!ってことなんじゃないかなあ、と。まあ男子同士の会話で「お前の彼女の友達紹介しろよ」とか女友達通じて合コンセッティングするのとかと一緒ですよね。それをネットで共有しようとしてやろうとするという。
個人情報や肖像権の問題がクリアされれば実りあるシステムかもしれない、とは思うのですけれども(牧場や放牧という表現が妥当とは思えないけれど)。たとえば会社の女子が自分をネットの女の子コミュニティに紹介したい、と言われてOKしたとする。そしたらその女の子コミュニティの中であなた大人気だよ!って言われたら悪い気はしませんよね?男女を取り替えても同じように成り立つとは思う。
でも、そこで問われるのはコミュニティ自体の「質」の問題ですよね。男の子牧場に群がる肉食女子にキャーキャー言われてうれしいか?と問われると、そうは思えないでしょう。当然逆もしかりですよね。当たり前のことですけれども、自分を逆の立場に置き換えれば分かることなんですよ。女の子に「女の子牧場に放牧されたい?」って聞いたら絶対NO!って言うはずですよ。そういう意味で男の子牧場という名前は、肉食女子が群がっていると思われるイメージさせるため、女の子にとってもメリットがないと思うのです。
結婚のための出会いコミュニティにはそのコミュニティの品質保証が必要なんです。それがあって初めて参加しようと思える。有料結婚紹介サービスが成り立つのは、有料であるがゆえに紹介する異性の品質がある程度保証されているからであって、医者や実業家専門の結婚紹介所に多額のお金を払っても会員になりたいと思うのはそういう理由からですよね。
ましてや男の子牧場のような無償の結婚出会いコミュニティが成り立つためには、そのコミュニティがよほど品質が高いことを保証しなければならない。そして男の子牧場、なんて名前のコミュニティがまじめに結婚を考えているフリーの男子から信用されるとは思えないし、まじめに結婚を考えているフリーの女子も男の子に「男の子牧場にあなたを紹介していい?」なんて自分の質を下げるようなお願いをするとも思えない。その意味からも男の子牧場のアイデアはいいとしても、そのネーミングは女の子にも男の子にもメリットが無いと思います。
はっきり言うと「男の子牧場に男の子を紹介して他の人が放牧した男の子を食べちゃおうとしているような女の子は信用できない」「男の子牧場に群がるような女の子が男の子に信用されないのなら自分もそんな女の子にはなりたくない」というスパイラルに陥り、男の子牧場は遠からず自滅するでしょう。