定額給付金

欲しいんですか?と聞かれました、昨日職場で。定額給付金の支給がGW以降になるというニュースから話題になって。要らない政策だと思うけど、もらえると決まったらもらうよ、と答えました。だいたいの人がこんな立場じゃないのかな、と思います。寄付なんかするわけないですよねー、なにその偽善圧力。まあしたい人はすればいいですけど。
給付金に2兆円も使うならそのお金で福祉とか医療とか学校の耐震補強とか…みたいな話があるけど、それとこれとは別でしょ。それはそれでちゃんと計画と予算を確保してきっちりやってよ。この2兆円は景気対策でしょう。長期的に予算が必要な社会保障や医療や教育とは話が別です。なんか社会保障や医療や教育のために!とかって人の情動に訴え過ぎて嫌い。もちろんきっちりやるべきだけど、消費税を上げる口実にこういう情動に訴えるやり方は卑怯だと思う。景気対策、ぱーっと金使おうって政策だって、企業の利益増、法人税増、所得税増、消費税増と連鎖し、歳入増になるわけで…いいじゃんよ、と思うんですが。
昨日NTV「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。」を見ていたんですが、太田光マニフェスト「定額給付金を一人当たり30万円にします!」について熱くぶってましたね。太田光がお金は信頼があって価値が出る、政府の信頼の大きさはたった1万2千円なのか、というようなことを言っていました。日本はまだまだ大丈夫なんだ、30万円くらいポンと出せるんだ!くらいのことやらなきゃ、テンション上がらないよ!と。お金が回って経済が潤うなんて経済学者の幻想だ、でもその幻想に乗っかって金をばらまくんなら、こんな端金じゃなんの効果もないよ、と。
まあ、30万円という数字がどうとか財源がどうとかはおいといても、たしかに景気刺激策として1万2千円という金額は、萎える数字ですよね。こんな金使ったって使わなくたって意味ねーやと思わせる金額ですよ。なんでこんな景気「刺激」策がせせこましいことになるのでしょうか。いままで政府はさんざん金のばらまきだってやってきたでしょうが。それとも全国民という見返りの読めない相手だからばらまきに躊躇してんの?見返りが読める相手にはさんざんばらまくのに?
結局見返りの読めない金持ち以外の国民は信頼置けないから、ばらまける限度は1万2千円だな、ってことでしょ。政府がその程度にしか国民を信頼してないってことですよ。その程度の価値しかない金をばらまこうってんですよ。そしたらそんな価値のない金を、信頼の置けない政府のために国民が使うわけないじゃないですか。なんなの、この政府と国民、お互いの疑心暗鬼ごっこは?あれでしょ政府は、不況は国の責任じゃないとか、ほんとは思ってんでしょ?国民が自己責任でなんとかしろとか思ってんでしょ?なんでもかんでも自己責任だったらそれこそ国民にしたって、政府なんて、国家なんていらねーよ、税金だって払わねーよ、って話でしょ。
でもね、みんな税金払ってんの。政府を(たぶん)信頼して税金払ってんの。年金も納めてんの。健康保険料も払ってんのよ。信頼を信頼で返してよ!ってことだよ、政府に言いたいのはさ。税金は信頼なの、その重さに責任を感じてよ。信頼に応えてくれなきゃ脱税するぞ!