桃井はるこさんのこと。

アキハバLOVE

アキハバLOVE

Sunday early morning

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momo-i quality ~ベスト

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桃井はるこさんの本とCDを買いました。なんかねー、すごい人ですね。自分を信じ、他人を信じようとしている人ですね。愛を持っている人、という感じ。
アキハバLOVEという彼女の著書がありますが、そのまえがきがすばらしい。彼女が信じているものを知ってもらいたいので、少し引用したいと思う。

「一人じゃない」という言葉を最近よく聞く。励ましの言葉のようであるが、わたしはあまり好きではない。「一人じゃない」といわれると、疑念が湧いて止まらないのだ。そして、この言葉を口にする人は相手を励まして明るい気持ちになってほしいと思っているのだろうから、それをそのまま受け取れない自分のことをちょっと残念に思うのだ。
私が励ましてもらうとするなら「一人じゃない」ではなくて「君は一人だ」と言われたい。誰もがみんな、ものすごい確率をくぐりぬけ、生まれ、そして今この瞬間まであらゆる困難を乗り越え生きて来ることが出来た、世界にたった一人だ。代わりはいない。だから、自分自身を大事にしたほうがいいとわたしは思っている。

一人じゃない、という言葉にはみんないっしょだよ、という同調圧力がともなう感じがする。みんなといっしょになれない人は、やっぱり自分は一人だと、より孤独を深めるだけだ。みんな人は一人だ。ひとりひとり個性があり、普通なんて存在しないから、お互い惹かれあうのではないか。そしてそういう人たちとたくさん出会うことが人を豊かにするのだと思う。
時には人から傷つけられ裏切られ、または自分が人を傷つけてしまい信じられなくなったり、信じることを恐れたりもするだろう。自分なんかいないほうがいいと思うことがあるかもしれない。
でもそれは違うのだ。この世の中にいないほうがいい人なんていない。たくさんの、一人一人違う人が、自分は一人だということ、自分が生まれてきた奇跡、生き抜いてきた誇りを持って生きていけば、それがそのことだけで世界の豊かさになるのだと思う。
私が日ごろぼんやりと思ってきたことを桃井はるこさんは強い意志をもって信じている。信じること、それを表し伝えること。その生き方がきっと世界の未来を変えていく。そう信じる人が一人でも増えていけば、よりよい未来が作られていく。
著書「アキハバLOVE」のまえがきはこのように締めくくられる。

この本には、わたし自身が今、考えていること、三十年弱という短い時間だが生きて来た中で文章にしておきたいことを記したいと思う。ちょっと怖いけど誤解や曲解を恐れずに思いっきりいくぞ。そして、それがたった一人のあなたに届いて、何かを感じてもらえたら嬉しいです。

「ちょっと怖いけど誤解や曲解を恐れずに思いっきりいくぞ。」
ここがかっこいいじゃないですか。人とのコミュニケーションを恐れ、自分の言葉を発せない人たちが多い昨今。しかしコミュニケーションとは自分の意思を信じ、相手を信じてみて、そして通じ合おうとする情熱なのだ。信じ、通じ合う。このコンピュータ同士のネットワークもやはり通信と呼ばれるもの。このネットワークの先の信じたいたくさんのひとりひとりの人がいるのだ。顔は見えないけれど、ひとりひとり今を生き抜いている人たち。その人たちを信じ、通じ合う情熱を持たずして、どうして世界や未来が変えられるだろうか。
桃井はるこさんは、私に自分の意思を信じ、それを表し他人と通じ合おうとする情熱が世界と未来を変えることを教えてくれた気がします。

桃井はるこさんの意思がもっともよく表されていると思われる強烈なナンバー。
…さいごのろっくの動画です。