カイ・シデン主人公って大アリですね!
機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのレポートより (1) (カドカワコミックスAエース)
- 作者: ことぶきつかさ,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/04/26
- メディア: コミック
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「俺達は戦争に勝って本当に良かったのか?」「少なくとも俺は今の政府を見てると自分のしてきた事を否定されている気分にさせられる だから俺は自分で自分の過去を否定する事のない生き方をすることに決めたんだ」
カイなりの正義、カイなりの戦い。簡単に正義や善悪で戦争を肯定する事も否定する事も出来ないが、できるだけ真実に近づきたいという、カイのスタンス。巻末のことぶきつかさと古川登志夫の対談でも語られていましたが、カイの目線…迷いながら、時には逃げながらも戦争の残酷に気付き、「戦争を早く終わらせるために」戦おうとしたカイのスタンスは、一番一般人に近いスタンスじゃないかと。その視点からグリプス戦役を書いているこのシリーズは、かなりおもしろいです。
ところでこの本で初めて知ったのですが、ミハル・ラトキエの弟ジル・ラトキエがムラサメ研にいるって設定があるんですね(小説「フォウストーリー」が原典らしい)。自分も一時、ガンダムの2次創作小説で、一年戦争後地球に降りたカイが、ミハルの弟妹に会いに行くというストーリーを構想した事があったので、このネタは興味があります。ていうかミハルがいなくなり、完全に孤児となったミハルの弟妹がその後どうなって、どういう教育を受けてムラサメ研にはいることになったのだろう?「フォウストーリー」読んでみようかなあ…