すべてがEになる/森博嗣
すべてがEになる―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2001/12
- メディア: 文庫
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なんというか、自分の人生をいかにやりたいこと、楽しいことで埋め尽くそうとするか、そしてそれを妨げるものといかに論理的に戦うかということがツラツラと書かれているような気がする。つまりは「自覚のある人生を!」ってことですね。自覚の無い人生は高度資本主義社会にムダに浪費されたり、ムラ意識の強い世間体下世話社会にイヤイヤ酷使されてしまったりしますからね。
自分の時間とお金と頭と体を何に使うか。それを自覚的に意識して生きていくこと。そういう人がもっと多くなれば無駄な干渉とか付き合いとかしがらみとかそういうもののない、サラリとした社会が出来るような気がするなあ。森博嗣の生き様を見てるとそんなことまで考えてきます。というかとりあえず、自分がつまんないから他人の人生もつまんなくしようとする輩はどっか行ってください、ってことですね。みんなで沼の底でどろどろしてるより、空の上で風通しよく、それぞれフワフワしてるほうがいいでしょう。
なんかついつい筆が走ってしまいましたが、この人、私好きです。ミステリは読まないかもしれないけれど、こういう散文だったらもっと読んでもいいかもしれない。